脊椎疾患における鑑別診断と治療法選択の根拠
治療法選択とその根拠 胸椎 骨粗鬆症による圧迫骨折の治療選択 治療開始時期の違いによる骨粗鬆症性椎体骨折の予後 疼痛・椎体変形・偽関節の推移
福田 文雄
1
,
大塚 弘剛
,
益本 真太郎
,
西田 智
1国家公務員共済組合連合会新小倉病院 整形外科
キーワード:
Calcium Phosphates
,
偽関節
,
胸椎
,
骨セメント
,
骨粗鬆症
,
骨密度
,
脊椎骨折
,
脊柱変形
,
大腿骨
,
疼痛
,
予後
,
椎体形成術
,
脊髄麻痺
Keyword:
Calcium Phosphates
,
Bone Cements
,
Femur
,
Osteoporosis
,
Pain
,
Pseudarthrosis
,
Prognosis
,
Spinal Curvatures
,
Thoracic Vertebrae
,
Bone Density
,
Spinal Fractures
,
Vertebroplasty
pp.117-119
発行日 2006年10月10日
Published Date 2006/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2007024940
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入院治療(保存的治療)を行った骨粗鬆症性椎体骨折82例を治療開始時期(疼痛出現から受診までの期間)の違いにより0~3日群(超急性群)、4~14日群(急性群)、15日以上群(亜急性群)に分け、疼痛の推移、椎体変形(楔状角、局所後彎角、圧潰)の推移、偽関節率を比較検討した。疼痛の程度(VASスコア)は入院3週目までは3群間に有意差を認めなかったが、4週目には亜急性群が他の2群に比べて有意に高かった。楔状角は初診時・最終観察時の値、変化率とも有意な群間差は認めなかった。局所後彎角は亜急性群が他の2群に比べて初診時・最終観察時の値が有意に大きく、変化率には有意差を認めなかった。圧潰の程度は亜急性群が他の2群に比べて初診時有意に高度であり、その後の変化率は亜急性群が有意に低かった。偽関節率は亜急性群が他の2群に比べて高い傾向にあった。
©Nankodo Co., Ltd., 2006