脊椎疾患における鑑別診断と治療法選択の根拠
治療法選択とその根拠 胸椎 骨粗鬆症による圧迫骨折の治療選択 脊椎圧迫骨折の新鮮例、偽関節例に対する保存的治療の経過
外立 裕之
1
,
上村 幹男
,
中川 浩之
,
高原 健治
,
内山 茂晴
1諏訪赤十字病院 整形外科
キーワード:
偽関節
,
光子吸収分析
,
骨折-自然
,
骨粗鬆症
,
骨密度
,
脊椎骨折
Keyword:
Fractures, Spontaneous
,
Osteoporosis
,
Pseudarthrosis
,
Absorptiometry, Photon
,
Bone Density
,
Spinal Fractures
pp.120-125
発行日 2006年10月10日
Published Date 2006/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2007024941
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2001年3月からの3年間に保存的治療を行った脊椎圧迫骨折新鮮例74例、脊椎圧迫骨折偽関節例19例の治療後経過について検討した。新鮮例においては変形の有無、外傷歴、損傷範囲にかかわらず一定の安静期間を要し、その平均は22.3日であった。偽関節例は疼痛が強くても時間とともに不安定性が改善する症例や、不安定性が残存しても疼痛は軽快する症例が多かった。偽関節例において疼痛の程度が最終観察時と同レベルになるまでの期間は診断後平均3.9ヵ月であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2006