整形外科領域における移植医療
骨および軟骨に対する人工・生体材料、組織細胞移植の臨床成績 脊椎 椎体骨折後偽関節に対するリン酸カルシウム骨セメントによる椎体形成術の中・長期成績
喜安 克仁
1
,
武政 龍一
,
川崎 元敬
,
田所 伸朗
,
公文 雅士
,
池内 昌彦
1高知大学 整形外科
キーワード:
Calcium Phosphates
,
X線診断
,
偽関節
,
骨セメント
,
脊椎骨折
,
掻爬術
,
X線CT
,
腰痛
,
治療成績
,
椎体形成術
Keyword:
Calcium Phosphates
,
Bone Cements
,
Curettage
,
Radiography
,
Pseudarthrosis
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Treatment Outcome
,
Spinal Fractures
,
Low Back Pain
,
Vertebroplasty
pp.90-92
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2016081971
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椎体骨折後偽関節に対してリン酸カルシウム骨セメント(CPC)による椎体形成術を行い、5年以上経過観察が可能であった31例38椎体の術後成績を検討した。対象は男3例・女28例、手術時の平均年齢は74.5歳、治療椎体レベルはTh10が1椎体、Th11は6椎体、Th12が13椎体、L1が9椎体、L2が6椎体、L3が3椎体で、平均経過観察期間は7年6ヵ月であった。CPCは最終調査時にも吸収されることなく一塊として存在し、椎体高は術直後と同じ高さに保たれていた。椎体周辺にclear lineを認めた症例は1椎体(2.6%)で、その他の症例は被膜を形成することなく周囲骨と密接して骨架橋を形成し安定化していた。
©Nankodo Co., Ltd., 2015