発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006304458
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ポリメチルメタクリル酸(PMMA)骨セメントによる経皮経片側椎弓根的椎体形成術を行った骨粗鬆症性脊椎偽関節8例(男2例・女6例,平均79歳)の成績を報告した.椎体レベルはTh12が5例,L1が1例,L3が2例であった.PMMA注入量は平均6.2ml,手術時間は35分であった.平均観察期間11.5ヵ月で,椎体楔状変形率は術前59.1%,術後86.8%,最終時80.0%と椎体高は有意に回復していた.局所後彎角は術前10.9°,術後5.6°,最終時8.4°で,術後は有意に改善したが,最終時は術前と有意差がなかった.疼痛VASは術前8.5,術後2.1,最終時2.0と有意に改善した.歩行能力は6例が術翌日から歩行可能となり,術前より椎弓根骨折合併の1例は術後1週,硬膜外水腫による不全麻痺合併の1例は4週で可能となった.経過中,2例において隣接上位椎体の圧潰を認め,3例で隣接上位椎間板障害を認めた.他の3例中2例は特に問題がなく,残り1例は罹患椎体自体の圧潰を認めたが,橋渡し仮骨を形成し安定した
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