発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006184919
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血管柄温存尺骨神経皮下前方移所術において中枢側は内側筋間中隔,末梢側は回内屈筋群筋膜の2つの筋膜様スリングを使用した方法を行った.2つの筋膜様スリングを使用して血管柄温存尺骨神経皮下前方移所術を行った8例を対象とした.肘部管症候群の原因疾患は変形性肘関節症5例,外反肘1例,野球肘1例,変形性変化のないもの1例であった.Grade Iの1例が症状消失,grade IIIの2例に高度な筋萎縮が残存した.他の5例では自他覚症状の改善により,手術に対しての満足度はおおむね得られた.肘部内側の疼痛を訴える症例はなかった.術後血腫や感染など合併症はなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2006