発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006184909
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
肘部管症候群の診断で手術を施行した15例の術中に圧センサーカテーテルを用いて肘部管内圧の測定を行った.肘部管支帯近位端から1cm・2cm・3cm遠位部の測定値は肘伸展時にそれぞれ11.6±15.8mmHg,6.7±16.8mmHg,6.1±15.3mmHgで,測定部位による有意差は認められなかった.肘屈曲時の測定値はそれぞれ79.3±55.7mmHg,20.3±35.5mmHg,21.9±51.6mmHgで,近位端から1cmの部位が有意に高値であった.伸展時と屈曲時との比較では近位端から1cm・2cmの部位で屈曲時の値が有意に高かった.本症候群の病期別で比較したところ,進行するに従い有意な上昇を示した.随伴病変別の比較では変形性肘関節症群が尺骨神経亜脱臼群や外反肘群に比べて有意に高値であった
©Nankodo Co., Ltd., 2006