発行日 2005年10月11日
Published Date 2005/10/11
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006089217
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大腿骨頭壊死症に対して大腿骨頭表面置換術(FSR)を施行した10例を対象とし,短期成績を検討した.大腿骨頭壊死症の原因はステロイド性6関節,アルコール性3関節,特発性1関節であった.術直後の股関節正面像で外反に挿入されていた症例は8例で平均7.5°の外反であった.残りの2例は内反に挿入され平均3°の内反であった.初期群の7例では外反角は平均9.4°であった.内反に挿入された2例とも初期群の症例であった.側面像での頸部軸とステムのずれの角度は平均3°であった.後期群の3例では,外反は平均4.3°であった.側面像では頸部軸とインプラントのステムのずれの角度は平均2°であった.JOAスコアは平均64点→92点に改善した.しゃがみ込みは全例で可能であった.1例で臼蓋側関節裂隙の狭小化を認めた.最終経過観察時にインプラントの沈み込みや角度の変化,破損,頸部骨折は認めなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2005