発行日 2005年10月11日
Published Date 2005/10/11
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006089216
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
大腿骨頭壊死症(ONF)に対しバイポーラ型人工骨頭置換術を施行した51例65関節中,5年以上経過観察可能であった44例57関節を対象とし,術後の寛骨臼側変化を検討した.Stage 2・3では,関節裂隙は56.8%の症例が不変で,43.2%の症例に関節裂隙の狭小化を認めた.関節裂隙の完全消失を認めたのは1例のみで,バイポーラ型人工骨頭置換術は良好な術後成績が得られた.Stage 4においてouter headの移動に影響した因子はouter head周囲の骨溶解の有無で,ONFに対するバイポーラ型人工骨頭置換術後の寛骨臼側骨組織温存のためには,いかに骨溶解を予防するかが重要であることが示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2005