発行日 2005年10月11日
Published Date 2005/10/11
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006049582
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保存的に3年以上経過観察した大腿骨頭壊死症65例97関節について,新病型病期分類を用いて病期の進行と臨床症状の推移を検討した.TypeAは男性3例,女性8例,平均年齢42.2歳.経過観察10年の日整会股関節機能判定基準(JOAスコア)は平均90.2点で,骨頭の圧潰,骨棘の発生は1例も認めなかった.TypeBは男性1例,女性7例,平均年齢38.4歳.経過観察10年のJOAスコア平均80.6点で,骨頭の圧潰は9関節中3関節,骨棘の発生は8関節中2関節に認めた.TypeC-1は男性11例,女性18例,平均年齢37.4歳.経過観察10年のJOAスコア平均77.4点で,骨頭の圧潰は39関節中26関節,骨棘の発生は34関節中22関節に認めた.TypeC-2は男性12例,女性18例,平均年齢37.9歳.経過観察10年のJOAスコア平均62.7点で,骨頭の圧潰は35関節中32関節,骨棘の発生は29関節中22関節に認めた.TypeC-2は約半数で関節症変化をきたし経年的に悪化するため30歳代のstage2までの症例には骨頭温存手術が考慮されるべきである
©Nankodo Co., Ltd., 2005