発行日 2005年10月11日
Published Date 2005/10/11
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006049593
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骨粗鬆脊椎骨折後椎体無腐性壊死(椎体壊死)に対する骨セメントを用いた経皮的椎体形成術(PVP)の手術成績と術前・術中の画像撮像の有用性について述べた.対象は椎体壊死56例(男性15例,女性41例,平均年齢77歳)であった.椎体壊死によって生じた椎体内空洞形成はreconstructive CTで88%診断可能であり,またDE-MRIで初めて骨壊死が判明した椎体が18%であったことから,これらは診断に有用であった.術前視覚アナログ尺度(VAS)は平均9.4であったが最終観察時のVASは0が33.9%,1~3が60.7%,4~8が5.4%であり,腰背部痛は有意に改善した.23.2%の症例にPVP後隣接椎体の圧迫骨折を生じたが,保存的治療あるいは経皮的椎体形成術の再施行により全例除痛が得られた.また,骨セメントが脊柱管に漏出した症例は認めず,術中椎体造影がその予防に有用であったと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2005