発行日 2005年10月11日
Published Date 2005/10/11
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006049589
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女性14膝,男性2膝,平均年齢64.9歳の大腿骨顆部骨壊死に対して自家骨軟骨移植を行い,治療成績と術後のX線像,関節鏡,MRI所見を報告した.日整会変形性膝関節症治療成績判定基準は術前平均68.1点から最終調査時平均88.8点と改善し,膝Lotke分類1-Bで術前の大腿脛骨角が180°以下の症例では平均90.8点と良好であった.全例X線像上は4ヵ月で生着した.MRI所見は術後3ヵ月で不規則な低信号を示したが1年で散在し,術後3~7年では周囲骨髄との同一化が進んだ.術後関節鏡所見では,移植片の生着は良好で,移植軟骨は白色を呈していたがやや光沢を欠いていた.大腿骨顆部骨壊死に対して自家骨軟骨移植術は有効であると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2005