発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004128393
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56歳女.両側に生じたステロイド性大腿骨顆部骨壊死に対してモザイクプラスティを施行した.壊死病巣部は両側とも大腿骨内顆荷重部に限局していたため片側膝をドナーとするモザイクプラスティの適応と判断し,施行した.最初に手術を施行した左側の所見は,大腿骨内顆病巣部の軟骨は残存しているものの陥凹しており,触診で著しく軟化していることが確認された.右膝も左側とほぼ同様所見であった.術後,両側共に部分荷重開始早期に骨萎縮が原因と考えられる患側の足関節痛を認めたが,短期間で改善した.現在,疼痛なく日常生活動作を行っている.術後のMRIでは,術前にみられた骨壊死部の低信号域は消失し,両膝とも正常骨とほぼ同輝度を呈していた.また,移植軟骨の関節面は平滑で関節の凸面形状も維持されていた
©Nankodo Co., Ltd., 2004