発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003226052
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
病期がすすんだ青壮年の大腿骨頭壊死症例5例7関節(男4例6関節,女1例1関節)に対し,侵襲の小さい,手技が簡便な多孔管状腓骨片移植法を行った.単純X線像,CT,MRIに加え造影MRI等の長期観察から,多孔管状腓骨片移植骨を介した血管進入の結果,本症における骨頭の骨軟骨組織の再生が示唆された.術後,臨床症状及び画像所見の改善を認め,長期にわたる観察においても再手術もなく全例において社会復帰が得られた.以上より,本法は病期のすすんだ青壮年の本症に対し,骨移植による股関節の形態と機能の温存,再構築法の一つとして推奨できる方法と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003