発行日 2005年4月11日
Published Date 2005/4/11
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2005176234
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進行期Kienbock病に対する治療について報告した.手術を施行したstage IIIのKienboeck病患者のうち,術後2年以上経過観察された27症例を対象とした.尺骨マイナス変異の7例には橈骨短縮術(RS群)を,尺骨プラスおよびゼロ変異の9例(TSC群)と尺骨変異程度を考慮しなかった11例(CS群)には血管付き骨移植後,一時的舟状有頭骨間固定術を行った.CS群の変異マイナス症例には橈骨短縮術も追加した.術後,3群間の握力およびmodified Mayo wrist scoreに有意差はなかった.手関節背屈・掌屈可動域は,CS群が他の2群に比べ有意に低下していた.尺骨マイナス変異症例には橈骨短縮術が,尺骨プラスおよびゼロ変異症例には月状骨への血管柄付き骨移植と一時的舟状有頭骨間固定術が良好な結果をもたらすと思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2005