整形外科領域における移植医療
骨および軟骨に対する人工・生体材料、組織細胞移植の臨床成績 骨・軟部腫瘍への対応 橈骨遠位端骨巨細胞腫切除後の骨欠損に対する非血管柄付き遊離腓骨近位端移植の経験
中島 浩敦
1
,
二村 尚久
,
細野 幸三
,
山田 健志
1岐阜県立多治見病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節可動域
,
骨切り術
,
骨腫瘍
,
内固定法
,
骨ねじ
,
骨板
,
骨ワイヤー
,
再手術
,
手関節
,
術後合併症
,
腫瘍再発
,
腓骨
,
握力
,
骨巨細胞腫
,
治療成績
,
血管柄付き骨移植
,
骨欠損
Keyword:
Bone Neoplasms
,
Bone Plates
,
Bone Screws
,
Bone Wires
,
Fibula
,
Fracture Fixation, Internal
,
Osteotomy
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Reoperation
,
Wrist Joint
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
,
Giant Cell Tumor of Bone
,
Hand Strength
pp.176-181
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2016081984
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再発性橈骨遠位端骨巨細胞腫切除後の骨欠損に対し、自家非血管柄付き遊離腓骨近位端移植を用いた手関節形成術を行った4例の治療成績を検討した。術後平均経過観察期間53.2ヵ月で、手関節のROMは掌屈平均30°、背屈平均28°、回外平均39°、回内平均63°、握力は健側比平均66.3%で、MSTSスコアは84.3%と比較的良好な成績が得られた。一次骨癒合は2例で平均7ヵ月で得られた。移植骨骨折は2例で生じ、うち1例は術後5ヵ月で他人に前腕の回旋を強制され接合部で骨折し、外固定を行い1年で骨癒合が得られた。他の1例は術後5ヵ月に偽関節を生じ、再度プレート固定と自家海綿骨移植を行い、再手術後6ヵ月で骨癒合が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2015