発行日 2005年4月11日
Published Date 2005/4/11
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2005176233
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悪性骨腫瘍術後の広範囲骨欠損に対する,血管柄付き腓骨と自家処理骨を併用した下肢再建の成績を検討した.対象は5例で,摘出骨の長さは平均16.8cm,経過観察期間は術後平均65.4ヵ月であった.骨癒合期間は比較的早く,特に脛骨3例は平均8ヵ月で骨癒合した.全荷重歩行を開始した時期は術後平均9.2ヵ月であった.Musculoskeletal Tumor Societyによる下肢機能評価は平均89%で,gradingでは優が3例,良が2例であった.局所再発,遠隔転移を生じた症例はなく,全例,無病生存中であった.術後経過は良好であったが,骨・軟骨を移植した2例では徐々に関節面の陥没や骨端部の吸収をきたし,骨盤例では変形性関節症様の変化が遺残し,大腿骨例では顆部の断片化と骨吸収を認めた
©Nankodo Co., Ltd., 2005