発行日 2005年10月11日
Published Date 2005/10/11
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006049575
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
対象はLichtman分類stageIIIBおよびIVの男性12例,女性8例で,ulna varianceがゼロまたはプラスの11例には橈骨楔状骨切り術(楔状群)を,マイナスの9例には橈骨短縮骨切り術(短縮群)を施行した.経過観察時の手関節可動域は楔状群で有意な改善を認め,健側比握力は両群で有意に改善した.臨床スコアは両群ともに全例がgoodまたはexcellentであった.X線上で月状骨の再血行化を示す所見を楔状群で1例,短縮群で4例に認めたが,橈骨舟状骨間関節の関節症性変化の進行を楔状群の2例に認めた.多変量解析の結果から,術後成績にもっとも影響する術前因子は手術時年齢であり,若年者では進行例においても第一選択の術式であると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2005