発行日 2004年10月25日
Published Date 2004/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2005029215
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
吸収性スクリューを用いるWeaver変法を行った肩鎖関節脱臼30例(男26例,女4例,平均35.8歳:A群)と,骨片付き烏口肩峰靱帯を非吸収糸単独で固定するWeaver変法を行った15例(男12例,女3例,平均41.2歳:B群)を比較した.A群の脱臼形態はRockwood分類でtype III 28例,V 2例,術後経過観察9~43ヵ月で,B群は各々13例,2例,47~75ヵ月であった.最終観察時のJOAスコアはA群平均98.2点,B群98.1点と有意差はなかったが,術後4週ではA群83.6点,B群62.4点,8週後は各々92.3点,83.5点で,A群が有意に高値であった.術後再脱臼はなかったが,亜脱臼はA群1例,B群3例に認めた.亜脱臼率は術直後では有意差がなく,4週以降でA群が有意に低値となった.また,A群は術後4週で軽度の転位を認めたが,その後の整復位保持は非常に良好であった.一方B群では外固定が外れる術後4週に転位が増大する傾向を認めた
©Nankodo Co., Ltd., 2004