発行日 2003年10月24日
Published Date 2003/10/24
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2004069928
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Stryker Trauma社製non-bridging型創外固定器(Hoffmann II Compact)の特徴,適応,手術手技,問題点等について概説した.本固定器は,末梢骨片と中枢骨片にピンを刺入して骨折部を固定するデザインとなっている.このため,中手骨と橈骨骨幹部にピンを刺入し手関節部をまたいで骨折部を固定するbridging型のように橈骨手根関節が固定されることがないので,整復・固定直後から手関節の掌・背屈運動が可能な点が最大の特徴である.適応は,末梢骨片が破砕し創外固定用のピンの刺入が困難な症例を除く全てであるが,自施設では,ギプス固定によっても整復位の保持が困難で早期に再転位をみる症例或いは関節内骨折例に用いている.これ迄の施行患者で骨癒合まで追跡しえた20例の治療成績は,Cooneyの評価法による総合点数が平均78.6点で,骨折型がAO分類C型の症例はA型,B型に比べて点数が低かった
©Nankodo Co., Ltd., 2003