発行日 2003年10月24日
Published Date 2003/10/24
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2004069929
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整復操作,整復位保持,ピンニングという一連の処置が1ヶ所で行える標記整復台について,これ迄に報告されている三つのタイプを中心に概説し,治療成績を報告した.Flynnらが発表した整復台(U-shaped bracket)は,手術台から直立した細い金属枠であり,まず骨折を整復し患者仰臥位で肘をその枠に交叉させてのせ,助手が保持してピンニングする.横江らが発表した整復台は特徴として,高度の転位も整復可能,末梢骨片の回旋や前方凸軸転位も整復可能,正面像・側面像の明瞭な透視が可能,伸展骨折のみならず屈曲骨折にも利用できる等の利点を有している.飯田らは患者側臥位で使用するH型の徒手整復台を考案し,術者自身が片手保持して整復・ピンニングを行えるようにしている
©Nankodo Co., Ltd., 2003