整形外科領域における移植医療
骨および軟骨に対する人工・生体材料、組織細胞移植の臨床成績 骨・軟部腫瘍への対応 良性骨腫瘍掻爬後の骨欠損に対するハイドロキシアパタイト配向連通多孔体の短期治療成績
大田 剛広
1
,
中島 浩敦
,
吉田 雅博
,
山田 健志
,
細野 幸三
,
西田 佳弘
1名古屋大学 整形外科
キーワード:
Hydroxyapatite
,
X線診断
,
ガングリオン
,
骨形成
,
骨疾患
,
骨腫瘍
,
骨嚢腫
,
術後合併症
,
腫瘍再発
,
線維腫
,
掻爬術
,
軟骨芽細胞腫
,
骨代用物
,
後向き研究
,
多孔性
,
治療成績
,
骨欠損
Keyword:
Bone Cysts
,
Bone Diseases
,
Bone Neoplasms
,
Chondroblastoma
,
Curettage
,
Fibroma
,
Osteogenesis
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Retrospective Studies
,
Porosity
,
Treatment Outcome
,
Durapatite
,
Bone Substitutes
,
Ganglion Cysts
pp.153-157
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2016081981
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良性骨腫瘍切除後の骨欠損に対してハイドロキシアパタイト配向連通多孔体(リジェノス)による人工骨移植を行った17例の短期成績を検討した。対象は男6例・女11例、平均年齢38.7歳で、平均経過観察期間は12ヵ月であった。全例でstage 2以上の骨形成を認め、stage 1、2までに要した期間は各々平均6週、14週と早期に骨形成が得られていた。また、最終経過観察時においてもstage 3、4の骨形成を生じた症例が各々10例、4例と多く認められた。3例で腫瘍の再発を認めたが、いずれも腫瘍の辺縁からの再発であり、またリジェノス周囲の骨形成は良好に得られていた。その他、感染症やアレルギー反応などの有害事象は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015