発行日 2005年4月11日
Published Date 2005/4/11
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2005176232
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悪性骨腫瘍切除後に塊状同種骨移植を行った10症例の術後成績を報告した.経過観察期間は1年2ヵ月~19年で,全例に術前動注療法が行われていた.死亡は3例で,7例は無病生存していた.合併症として,1例に偽関節が生じた.骨癒合時期は,術後平均11ヵ月であった.Mankinの評価法では,excellent 8例,fair 1例,failure 1例であった.患肢機能の評価は,Musculoskeletal Tumor Society分類で,関節固定例(5例)は平均51.6%,骨内分節的移植(3例)は平均84.3%,上腕骨人工骨頭併用例(1例)は60%であった.本方法は,化学療法施行例では合併症が多くなることを念頭に置く必要があるが,適当なメカニカルストレス,適切な固定,十分な周囲の血流が存在すれば同化が進み,安定した方法であると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2005