発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003226069
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骨盤に原発した悪性骨腫瘍の2例(症例1:14歳男,症例2:48歳女)に対し,アクリジンオレンジを用いた光線力学的療法及び放射線力学的療法を用いた新しい患肢温存術を試みた.症例1は術後17ヵ月現在,症例2は術後14ヵ月現在,明らかな腫瘍の再発は認めていない.2例とも現在支持なしで独歩可能であり,Ennekingの患肢機能評価は100%と術後経過良好である.症例1は走ることも可能で通常の体育の授業にも参加できている.また,症例2は入院前の事務職に復帰しており,軽いランニング程度は可能で,手術前と殆ど同程度のADLが確保できている.以上より,本術式は患肢再建の困難な悪性骨盤骨腫瘍に対する有効な患肢温存術として期待できると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003