整形外科領域における移植医療
骨および軟骨に対する人工・生体材料、組織細胞移植の臨床成績 骨・軟部腫瘍への対応 悪性骨腫瘍に対する処理骨を用いた再建の長期成績
朴 憲之
1
,
岡本 健
,
仲俣 岳晴
,
中山 富貴
,
松田 秀一
,
坪山 直生
,
戸口田 淳也
1京都大学 整形外科
キーワード:
自家移植
,
脛骨
,
肩甲骨
,
骨移植
,
骨腫瘍
,
骨盤骨
,
死亡
,
腫瘍再発
,
上腕骨
,
大腿骨腫瘍
,
凍結外科
,
放射線療法
,
予後
,
治療成績
,
Kaplan-Meier法
,
液体窒素
Keyword:
Bone Neoplasms
,
Death
,
Cryosurgery
,
Femoral Neoplasms
,
Humerus
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Pelvic Bones
,
Prognosis
,
Radiotherapy
,
Scapula
,
Tibia
,
Transplantation, Autologous
,
Bone Transplantation
,
Treatment Outcome
,
Kaplan-Meier Estimate
pp.193-196
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2016081986
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1978~2013年に悪性骨腫瘍切除後の骨欠損に対して処理骨再建を行った77例を、術式により術中体内照射療法(IORT)群53例、術中体外照射(IERT)群9例、液体窒素処理を用いた体外凍結療法(LE)群15例に分け長期成績を比較した。その結果、10年累積生存率はIORT群51%、IERT群90%、LE群80%であった。10年局所制御率は、IORT群78%、IERT群89%、LE群93%であった。処理骨の10年温存率は、IORT群42%、IERT群89%、LE群73%とIORT群で有意に不良であった。MSTSスコアを用いて患肢機能を評価したところ、3群間に有意差はなかった。合併症は、処理骨骨折をIORT群30%、IERT群22%、LE群7%に、偽関節をIERT群22%、LE群13%に認めた。
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