発行日 2002年4月25日
Published Date 2002/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2002191720
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AO tibial nail systemを使用した下腿骨折型分類による手術方法について検討した.対象は,本システムで手術した36例(男性32例,女性4例・平均年齢35.1歳)であった.骨癒合は全例に得られ偽関節例はなかった.術後合併症は深部感染例はなく,皮膚壊死による二期的遊離植皮を1例に行った.骨折部位の分類は,骨折部位と髄腔狭部・テンプレート上での横止めスクリュー孔との位置関係を個々の症例で検討して,近位よりzone I~Vの5つに分割し,Zone II~IVの骨折が髄内釘の適応である.骨折型の分類は,早期荷重で骨折部の安定が得られると予想される場合を安定型,骨折部の粉砕・欠損で短縮・内外反変形などが予想される場合を不安定型とした.Unreamed手技では髄腔占拠率の大きいネイルの選択が重要と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2002