関節周辺骨折 最近の診断・治療
足関節、足根骨 閉経後女性の脛骨遠位端骨折に対する創外固定と内固定の併用による低侵襲手術
小林 篤
1
,
中瀬 尚長
,
五藤 和樹
,
辻 成佳
,
佐原 亘
,
濱田 雅之
,
河井 秀夫
,
濱田 英敏
1厚生年金病院 整形外科
キーワード:
外固定器
,
脛骨骨折
,
内固定法
,
骨ねじ
,
骨板
,
骨ワイヤー
,
足関節
,
足首損傷
,
最小侵襲手術
,
治療成績
,
閉経後
Keyword:
Ankle Joint
,
Bone Plates
,
Bone Screws
,
Bone Wires
,
Fracture Fixation, Internal
,
Tibial Fractures
,
Treatment Outcome
,
External Fixators
,
Ankle Injuries
,
Postmenopause
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
pp.191-195
発行日 2009年10月10日
Published Date 2009/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2010044660
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閉経後女性の脛骨遠位端骨折7例(57~85歳)に対し、小皮切による内固定と創外固定の併用を行った。骨折型はAO/OTA分類A型2例、B型2例、C型3例で、全例腓骨骨折を合併していた。7例中3例は架橋型創外固定と内固定を行い、他の3例はいったん架橋型創外固定を行った上で軟部組織の修復を待機した後、リング型創外固定(Ilizarov創外固定)に置換し、随時内固定を追加した。残り1例は受傷後3日目にIlizarov創外固定と内固定を行った。経過観察期間157~475日で、全例骨癒合を獲得した。創外固定装着期間は59~79日で、抜釘後に骨折部の疼痛や不安定性を認めた症例はなかった。1回目手術は受傷後0~8日目、2回目手術は1回目から7~36日目に施行した。合併症は1例にピン刺入部周囲の皮膚障害を認めたが自然治癒した。最終観察時に5例で日本足の外科学会足関節・後足部判定基準を調査し、77~100点、平均93点であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009