発行日 2001年10月20日
Published Date 2001/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2002106268
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股関節手術70例70関節(男8例,女62例,平均58.2歳)の経過を,foot pumpを施行した35例(A群)とleg pumpの35例(B群)に分けて比較した.全例で下肢の著明な疼痛や腫脹など,血栓症の自覚症状はなかった.D-dimer値は,術後7日目でB群が平均8.53μg/ml,A群が7.23μg/mlで,術前に比較して著明に高値であった.術後7~14日目までは著変なく,21日目に有意な低下を認めた.A群とB群との有意差はなかった.術後7日目のD-dimer値が10μg/ml以上の症例は,14日目,21日目も有意に高かった.下肢周径は大腿において術後7日目で患側のみA群がB群より有意に高値であったが,14日目は両群とも術前を下回り,以後両群間の有意差はなかった.A群のうち患側のみ施行した症例の健側においても,術後7~14日目における周径の縮小を認め,B群との有意差はなかった.下腿は患側・健側ともA群がB群より高値で経過したが,有意差はなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2001