発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006004687
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肺血栓塞栓症(PTE)の予防策として,2003年1月より全身麻酔腰椎麻酔の手術対象者全員に,手術当日の回診時に弾性ストッキングを装着させた.対象は股関節手術を受けた119例とした.術前は非手術側のみ,術後は手術側にも装着し離床できるまでこれを続け,外傷例では入院時より両側に装着させた.手術室にて麻酔開始と共にフットポンプを使用し,術中は非手術側のみ,術後は手術側にも装着し,翌日迄これを続けた.術翌日からはアスピリン1錠/日の内服を2週間続けた.その結果,PTEを発症したものは,偏心性寛骨臼回転骨切り術1例,人工股関節全置換術初回1例の2例であった.尚,2003年の1年間でPTEの発症はなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2005