目指せ!肥満症のトータルケア-減量に苦戦する患者について考える 肥満研究最前線
腸内細菌と肥満
中路 重之
1
,
高橋 一平
,
佐藤 諭
,
梅田 孝
,
村下 公一
1弘前大学 大学院医学研究科社会医学講座
キーワード:
揮発性脂肪酸
,
体重
,
肥満
,
プロバイオティクス
,
プレバイオティクス
,
腸内細菌叢
,
乳酸菌
Keyword:
Gastrointestinal Microbiome
,
Body Weight
,
Fatty Acids, Volatile
,
Obesity
,
Probiotics
,
Prebiotics
pp.97-99
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016089672
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分子生物学的アプローチの進歩により,腸内細菌と肥満との関係が次第に明らかになってきた.そのメカニズムとして,短鎖脂肪酸などの代謝産物を介した体重調整機能が注目されている.しかし,腸内細菌の種類は膨大で,その成り立ちとありようは複雑である.また,個人差も大きく,環境による一定の変動も存在する.今後は,その複雑な生態系と,その先にある体重調節・肥満に向かうメカニズムの解明が待たれる.また,具体的な肥満対策のために,プロバイオティクスやプレバイオティクスの腸内細菌に対する関与の詳細をより明らかにする必要がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2016