特集 脳腸相関UPDATE-疾患の予防と健康長寿のための食・栄養・腸環境
(Part 2)脳腸相関と疾患 肥満・メタボリックシンドローム
乾 明夫
1
,
小林 由基
,
河辺 ももこ
,
黒田 英志
,
宇都 奈々美[鮫島]
1鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科漢方薬理学共同研究講座
キーワード:
Insulin
,
食欲調節
,
減量食
,
肥満
,
Leptin
,
プロバイオティクス
,
メタボリックシンドローム
,
カロリー制限
,
プレバイオティクス
,
Ghrelin
,
消化管微生物叢
,
脳-腸軸
,
断続的絶食
Keyword:
Diet, Reducing
,
Appetite Regulation
,
Obesity
,
Gastrointestinal Microbiome
,
Insulin
,
Brain-Gut Axis
,
Intermittent Fasting
,
Ghrelin
,
Prebiotics
,
Metabolic Syndrome
,
Caloric Restriction
,
Probiotics
,
Leptin
pp.855-862
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/J01532.2023220960
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<Key Point>・食欲・体重調節機構は脳腸相関として知られ,その構成因子として腸内細菌叢の重要性が明らかになりつつある.・食欲・体重調節は,レプチン,インスリン(体脂肪蓄積にかかわる),満腹因子(GLP-1,セロトニンなど),空腹因子(グレリン,NPYなど)の相互作用に基づく.・体重減少はエネルギーバランスを負に傾けるが,食事を日中(8~10時間)にとることにより,エネルギー制限と同じような効果が得られる.・地中海食に代表される,植物性たんぱく質,野菜,果物,魚,豆,ナッツ,オリーブ油などの摂取が健康長寿に重要である.・肥満・メタボリックシンドロームにおける腸内細菌叢変化は炎症惹起性に作用し,プレバイオティクス・プロバイオティクスや便移植など新たなアプローチ法が検討されている.
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