いま知っておきたい! 内科最新トピックス (第2章)循環器
第二世代の薬剤溶出性ステントと今後の展望
堀内 優
1
,
青木 二郎
1三井記念病院 循環器内科
キーワード:
冠動脈疾患
,
Chromium Alloys
,
血栓症
,
白金
,
臨床試験
,
Everolimus
,
薬剤溶出性ステント
,
生分解性プラスチック
,
Biolimus A9
Keyword:
Everolimus
,
Chromium Alloys
,
Coronary Disease
,
Clinical Trials as Topic
,
Platinum
,
Thrombosis
,
Drug-Eluting Stents
,
Biodegradable Plastics
,
Umirolimus
pp.1011-1014
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016044821
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金属のみで構成されたベアメタルステント(BMS)の使用により経皮的冠動脈形成術の短期的な成績は向上したが,新生内膜の増殖による遠隔期の再狭窄が大きな問題となった.これに対してポリマーを用いてステントに薬剤を塗布することで新生内膜の増殖を抑え,再狭窄の予防を試みたのが薬剤溶出性ステント(DES)である.第一世代薬剤溶出性ステントは優れた再狭窄予防効果を発揮したが,遅発性ステント血栓症の増加が懸念されるようになった.第二世代薬剤溶出性ステントは生体適合性・抗血栓性に優れたポリマーを使用しており,良好な再狭窄予防効果を認め,また遅発性ステント血栓症の発生も少ない.生体吸収性スキャフォルドなどの新しいデバイスも開発され臨床応用されつつある.
©Nankodo Co., Ltd., 2015