虚血性心疾患の最近の話題 虚血を見逃さない臨床から分子生物学まで
冠動脈インターベンションの問題点と今後の展望
中川 義久
1
1天理よろづ相談所病院 循環器内科
キーワード:
冠動脈疾患
,
冠状動脈血栓症
,
冠状動脈硬化症
,
動脈硬化症-アテローム性
,
投薬計画
,
冠状動脈バイパス術
,
血小板凝集阻害剤
,
重症度指標
,
Sirolimus
,
冠状動脈再狭窄
,
薬剤溶出性ステント
,
経皮的冠状動脈インターベンション
Keyword:
Coronary Artery Bypass
,
Coronary Artery Disease
,
Coronary Disease
,
Coronary Thrombosis
,
Drug Administration Schedule
,
Platelet Aggregation Inhibitors
,
Severity of Illness Index
,
Sirolimus
,
Coronary Restenosis
,
Atherosclerosis
,
Drug-Eluting Stents
,
Percutaneous Coronary Intervention
pp.396-400
発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010305904
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冠動脈インターベンション(PCI)において、再狭窄を解決するために薬物溶出性ステント(drug-eluting stent:DES)が導入され成果をあげている。ステント血栓症は欧米に比して日本人では頻度は低いが、DES植込み後3年以上においても一定の発生リスクが継続していることは、欧米のデータと同様である。動脈硬化の進展した病態、具体的には3枝疾患においてはCABGと比較してDESを使用したPCIにおいても限界が存在する。遅発性の標的病変再血行再建(TLR)の増加、いわゆるlate catch-up現象の存在が示唆される。
©Nankodo Co., Ltd., 2010