いま知っておきたい! 内科最新トピックス (第2章)循環器
肺高血圧症の治療方針はどのようにたてるか
辻 明宏
1
,
中西 宣文
1国立循環器病研究センター 肺循環部門
キーワード:
肺高血圧症
,
分類
,
チーム医療
,
アルゴリズム
,
遺伝的素因(疾患)
Keyword:
Algorithms
,
Classification
,
Hypertension, Pulmonary
,
Patient Care Team
,
Genetic Predisposition to Disease
pp.1015-1019
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016044822
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肺高血圧症(PH)は,非常にまれな病気ではあるが,最近の肺高血圧症に対する認識の向上および診断の進歩により,日常臨床において遭遇する場面が多くなった.近年,PHに対する肺血管拡張薬が次々と出現し治療成績は向上しつつある.また,多剤併用療法の有効性も報告されている.慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)に対しては,近年,外科的血栓内膜摘除術に加えバルーン肺動脈形成術も行われるようになった.さまざまな原因で肺高血圧症を引き起こしうるため,その病因,重症度に応じた治療指針の決定が必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015