いま知っておきたい! 内科最新トピックス (第2章)循環器
人工心臓は今後どう展開するか
絹川 弘一郎
1
1富山大学 医学部第2内科
キーワード:
人工心臓
,
心臓疾患
,
心臓補助機器
,
生存率
,
リスク
,
臨床試験
,
患者重症度
Keyword:
Clinical Trials as Topic
,
Heart Diseases
,
Heart-Assist Devices
,
Heart, Artificial
,
Risk
,
Survival Rate
,
Patient Acuity
pp.1005-1009
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016044820
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今後の植込み型左室補助人工心臓(LVAD)適応拡大の方向性について,下記のように考察した.1)より軽症例への適応拡大はprofile 4までは確実であり,それより軽症例は臨床症状での判断は困難で,運動耐容能などによる予後予測モデルが必要である.2)destination therapyのわが国におけるスタートアップ条件は,(1)65歳以上+リスクスコアで低リスク(1.58)=ほぼ臓器障害なし(Cr1.5),profile 3~4(2)65歳未満で悪性腫瘍の既往(現在完全寛解(CR)だが,5年未満)あり,リスクスコアで中等度リスクまで(2.48)=adriamycin心筋症(Cr3.0),profile 2まで,である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015