炎症性腸疾患-ファーストタッチから長期マネジメントまで 特殊な状況(病態)への対応
炎症性腸疾患の腸管外合併症へのアプローチ
長坂 光夫
1
1藤田保健衛生大学 消化管内科
キーワード:
Crohn病
,
炎症性腸疾患
,
関節炎
,
口内炎-アフタ性
,
紅斑-結節性
,
脊椎炎-強直性
,
大腸炎-潰瘍性
,
胆管炎-硬化性
,
ブドウ膜炎
,
膿皮症-壊疽性
Keyword:
Arthritis
,
Crohn Disease
,
Colitis, Ulcerative
,
Erythema Nodosum
,
Spondylitis, Ankylosing
,
Stomatitis, Aphthous
,
Uveitis
,
Cholangitis, Sclerosing
,
Inflammatory Bowel Diseases
,
Pyoderma Gangrenosum
pp.629-633
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016019455
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炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)は,消化管病変に留まらず全身のいたるところにさまざまな腸管外合併症を起こす.IBDの腸管外合併症は多彩で,消化器症状に先行して出現する症例も少なくない.治療の基本は原疾患のIBDに対する治療であるが,原疾患の活動性と関連しない腸管外合併症に対しては個々の治療の追加が必要となる.ステロイド剤の使用は必要に応じて躊躇せずに行うべきではあるが,漫然と長期間使用することは避けるべきである.
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