発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006184114
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Behcet病(BD)は,口腔内再発性アフタ性潰瘍,皮膚症状,眼症状および外陰部潰瘍の4主症状を呈する全身性疾患である.副症状として関節炎,副睾丸炎,消化器病変(腸管BD),血管病変(血管BD),中枢神経病変(神経BD)がある.口腔内再発性アフタ性潰瘍,皮膚症状および関節炎の出現頻度は高い.眼症状,外陰部潰瘍および副睾丸炎は特異性の高い症状である.近年完全型BDは減少しており,疑い症例では詳細な病歴聴取が必要であり,他疾患と鑑別を行い長期間の経過観察が大切である.内科以外の複数科を受診する症例も多く,他科との連携も重要である
©Nankodo Co., Ltd., 2006