IBDと合併症
腸管外合併症 原発性硬化性胆管炎
井上 詠
1
,
海老沼 浩利
,
岩男 泰
,
日比 紀文
1慶応義塾大学医学部附属病院 予防医療センター
キーワード:
Crohn病
,
Ursodeoxycholic Acid
,
大腸炎-潰瘍性
,
胆管炎-硬化性
,
内視鏡的逆行性胆道膵管造影
,
発生率
,
磁気共鳴胆道膵管造影
Keyword:
Cholangiopancreatography, Endoscopic Retrograde
,
Crohn Disease
,
Colitis, Ulcerative
,
Ursodeoxycholic Acid
,
Cholangitis, Sclerosing
,
Incidence
,
Cholangiopancreatography, Magnetic Resonance
pp.599-605
発行日 2013年4月20日
Published Date 2013/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013223231
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
炎症性腸疾患(IBD)には原発性硬化性胆管炎(PSC),自己免疫性肝炎(AIH),胆管癌,胆石,自己免疫性膵炎(AIP)などさまざまな肝胆膵病変が合併する.頻度的にはIBDとくに潰瘍性大腸炎(UC)に合併するPSCが多く,PSCの合併とUCの病態は密接に関連していると考えられている.ところが,欧米においてはPSCにおけるUC合併の頻度が高いのに対して,わが国ではそれほど高くない.また,PSCに合併するIBDには特徴的な所見がみられ,典型的なUCの臨床像とは若干異なる.IBDに合併するPSCの予後はPSC単独と同様であり,現時点で有効な治療法はなく,肝移植が必要になることが多い.
Copyright © 2013, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.