発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015304829
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75歳男。検診で便潜血反応陽性を指摘された。注腸X線検査では、上部結腸に多発憩室を認め、回盲部に粘膜下腫瘍を認めたほか、横行結腸を中心に数個のポリープが認められた。大腸内視鏡検査では、バウヒン弁に脂肪腫と思われる粘膜下腫瘍が認められた。肝彎曲から下行結腸にかけて多数の小ポリープを認めたほか、S状結腸にはcolonic muco-submucosal elongated polypが認められた。多数の小ポリープに対して2回に分けてポリペクトミーを施行した。第3回目の大腸内視鏡にて、横行結腸に大きさ6~7mm大で表面平滑でやや黄面色を呈し、表面に細血管増生を伴うポリープを2個認めたため、内視鏡下に切除した。病理組織学的に2個のポリープを炎症性類線維ポリープと診断された。
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