血栓症診療update-新規経口抗凝固薬を加えて広がる世界
《新規経口抗凝固薬をどう使うか?》心房細動の脳卒中予防 新規経口抗凝固薬とwarfarinの使い分けは?
鈴木 信也
1
,
山下 武志
1心臓血管研究所附属病院 循環器内科
キーワード:
部分トロンボプラスチン時間
,
プロトロンビン時間
,
Warfarin
,
抗凝固剤
,
出血
,
心房細動
,
投薬計画
,
経口投与
,
薬物動態学
,
活性化血液凝固第X因子
,
ドラッグモニタリング
,
年齢因子
,
リスク評価
,
国際標準化比
,
脳卒中
,
医薬品適正使用
,
Apixaban
,
Dabigatran
,
Rivaroxaban
,
Edoxaban
Keyword:
Rivaroxaban
,
Dabigatran
,
Administration, Oral
,
Age Factors
,
Anticoagulants
,
Atrial Fibrillation
,
Drug Administration Schedule
,
Hemorrhage
,
Pharmacokinetics
,
Prothrombin Time
,
Partial Thromboplastin Time
,
Warfarin
,
Factor Xa
,
Drug Monitoring
,
Risk Assessment
,
International Normalized Ratio
,
Stroke
,
Apixaban
,
Edoxaban
pp.11-16
発行日 2012年7月1日
Published Date 2012/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012271430
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・これまで心房細動の脳梗塞予防のための経口抗凝固薬としては、warfarinのみが唯一使用可能な薬剤であった。・warfarinは食事や薬剤相互作用の影響が大きく血中濃度のモニタリングが必須だが、血中濃度を精密にモニタリングできるメリットもある。・直接トロンビン阻害薬やXa阻害薬などの新規経口抗凝固薬は、単一の凝固因子を直接的に阻害するという機序から高い塞栓症予防効果と低い出血リスクが証明されている。しかし血中濃度の精密なモニタリングはできない。・これらの抗凝固薬の使い分けは、塞栓症予防効果、出血・副作用発現率を参考にするとともに、代謝経路や1日投与回数などのさまざまな特徴を考慮するが、今後検証すべき課題が多い。
©Nankodo Co., Ltd., 2012