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新規抗凝固薬(NOAC)の登場により,脳梗塞治療はどのように変わったか
須田 智
1
,
木村 和美
1日本医科大学 大学院医学研究科神経内科学分野
キーワード:
Warfarin
,
抗凝固剤
,
多剤併用療法
,
脳梗塞
,
リスク
,
臨床試験
,
Tissue Plasminogen Activator
,
Apixaban
,
Dabigatran
,
Rivaroxaban
,
静脈内注射
,
Edoxaban
Keyword:
Rivaroxaban
,
Dabigatran
,
Anticoagulants
,
Clinical Trials as Topic
,
Drug Therapy, Combination
,
Injections, Intravenous
,
Risk
,
Tissue Plasminogen Activator
,
Warfarin
,
Brain Infarction
,
Apixaban
,
Edoxaban
pp.926-929
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016044802
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心房細動患者において,その予後を規定する心原性脳塞栓を予防することはもっとも重要な課題である.warfarinは唯一無二の経口抗凝固薬として半世紀以上の歴史があり,心房細動患者の塞栓症予防に用いられてきたが,2011年からNOACと総称される新規抗凝固薬が登場した.NOACは食事の影響がなく,モニタリング不要で固定用量を用いること,効果発現が速やかなこと,脳梗塞予防効果はwarfarinと同等かそれ以上で頭蓋内出血は少ないことから,warfarinに代わるより使いやすい抗凝固薬として使用率が高まっている.本稿では,NOAC登場により,脳梗塞治療に起きつつあるパラダイムシフトについて概説する.
©Nankodo Co., Ltd., 2015