震災医療-来るべき日への医療者としての対応
《その他》大規模避難について 送り出し側の問題 屋内退避指示区域における大規模避難を契機とした医療崩壊と復興の問題点
及川 友好
1
1南相馬市立総合病院 脳神経外科
キーワード:
避難者
,
医療貧困
,
医療的患者移送
,
地方自治体病院
,
社会的弱者
,
災害医学
,
人口移動
,
東日本大震災
,
福島原発事故
,
南相馬市
Keyword:
Hospitals, Municipal
,
Medical Indigency
,
Patient Transfer
,
Refugees
,
Vulnerable Populations
,
Disaster Medicine
,
Fukushima Nuclear Accident
,
Human Migration
pp.1117-1123
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013059529
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<ポイント>・福島第一原子力発電所事故の際に医療従事者が経験した大規模避難の一側面だけではなく、大規模避難が行われた社会的背景、および大規模避難が地域社会や医療に及ぼした影響について、以下の観点から述べる。1)福島第一原子力発電所事故による政府指示、および周辺住民への影響。2)屋内退避指示による地域住民の戸惑い、および社会への影響。3)被曝に対する南相馬市立総合病院の対処。4)社会から孤立した屋内退避指示区域における、それぞれの葛藤。5)入院患者の治療中断が地域にもたらした不利益と医療崩壊。6)大規模避難後の地域社会、医療、福祉の現状。
©Nankodo Co., Ltd., 2012