震災医療-来るべき日への医療者としての対応
《急性期に対応を要する慢性疾患》神経難病の在宅療養者
西澤 正豊
1
1新潟大学脳研究所 神経内科学
キーワード:
気圧
,
神経系疾患
,
電力供給装置
,
医療的患者移送
,
航空機
,
在宅患者
,
難病
,
災害医学
,
電池
,
東日本大震災
Keyword:
Air Pressure
,
Aircraft
,
Catastrophic Illness
,
Nervous System Diseases
,
Electric Power Supplies
,
Patient Transfer
,
Disaster Medicine
pp.975-978
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013059502
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<ポイント>・全電源が喪失するような大災害では、医療依存度、介護依存度がともに高い神経難病患者の広域搬送が必要となる場合がある。・東日本大震災では、重症神経難病患者の航空搬送に関して、連絡調整体制の不備が明らかになった。・航空広域搬送の実務においても、経験の不足、準備の不足から、さまざまな課題が明らかになった。・重症患者の広域搬送を円滑に、かつ安全に実施するための仕組みを定め、日本DMATと協力して、関係者の教育・研修を行い、次の大災害に備えなければならない。・災害時要援護者支援計画を個々の在宅難病患者の特性に応じて事前に立案し、リハーサルを行っておくことが肝要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012