震災医療-来るべき日への医療者としての対応
《急性期に対応を要する慢性疾患》大災害時における透析患者の集団避難 教訓をいかに次に生かすか
風間 順一郎
1
1新潟大学医歯学総合病院 血液浄化療法部
キーワード:
血液透析
,
腎不全-慢性
,
避難者
,
医療的患者移送
,
災害医学
,
東日本大震災
,
新潟県中越地震
Keyword:
Renal Dialysis
,
Kidney Failure, Chronic
,
Patient Transfer
,
Refugees
,
Disaster Medicine
pp.966-969
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013059500
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<ポイント>・大規模災害時には被災地に救援物資を送って透析医療を継続するのではなく、透析患者を遠隔地に退避させるという戦略も考慮される。・透析患者の集団避難は集団災害医療のスキームの中で遂行されるため、もっとも重要なのは指揮系統の確立である。・ほとんどの災害に対しては指揮系統の確立のみで対処しえるが、首都圏直下型震災の場合にはそれだけでは追いつけない危険がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2012