震災医療-来るべき日への医療者としての対応
《その他》避難所における公衆衛生対応
押谷 仁
1
1東北大学 大学院医学系研究科微生物学分野
キーワード:
感染
,
公衆衛生
,
疾病の発生
,
手洗い
,
トイレ
,
リスク評価
,
公衆衛生行政
,
災害医学
,
緊急避難所
,
東日本大震災
Keyword:
Disease Outbreaks
,
Hand Disinfection
,
Infection
,
Public Health
,
Public Health Administration
,
Toilet Facilities
,
Risk Assessment
,
Disaster Medicine
,
Emergency Shelter
pp.1107-1111
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013059527
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<ポイント>・東日本大震災では多くの被災者が長期にわたる避難所生活をせざるをえなかった。・水道などのライフラインも確保できず衛生状態が悪化する避難所も多くみられた。さらに多くの被災者が狭い空間で生活をすることから感染症などが発生するリスクが増大していた。このような避難所ではリスクアセスメントを行い、適切な公衆衛生対応をすることが求められる。・また、感染症だけではなく広く公衆衛生全体のニーズを把握するためのrapid assessment(迅速な評価)も被災地全体で行われるべきであった。・東日本大震災を教訓として迅速かつ系統的な公衆衛生対応ができる体制を構築する必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2012