特集 災害時の小児医療~災害の経験を今後に活かす~
原発事故と広域避難、その後 福島の周産期医療の変化
本田 義信
1
1いわき市医療センター 未熟児・新生児科
キーワード:
患者搬送
,
健康調査
,
災害対策
,
新生児ICU
,
母子保健
,
放射線曝露
,
東日本大震災
,
福島原発事故
Keyword:
Disaster Planning
,
Intensive Care Units, Neonatal
,
Transportation of Patients
,
Health Surveys
,
Radiation Exposure
,
Maternal Health Services
,
Fukushima Nuclear Accident
pp.377-382
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021146127
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●東日本大震災後の福島第一原子力発電所事故により、大量の放射性物質が排出され妊婦や新生児に対する深刻な健康被害が懸念され、事故後はNICU入院治療中の児の避難搬送が行われ、分娩数も減少し福島県の周産期医療は深刻な影響を受けた。●妊婦・胎児・新生児への健康被害への懸念が内外より指摘された。それを受け地元福島県の長期的な様々な健康調査や支援が行われ現在も継続している。●現時点では実際の健康被害は確認されていない。今後も住民の健康と安心のために長期の健康調査を継続し、次世代に活かされるエビデンスを構築する必要がある。
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