震災医療-来るべき日への医療者としての対応
《慢性期に対応を要する病態》在宅療養者
小野沢 滋
1
1亀田総合病院 在宅医療部
キーワード:
給食
,
在宅介護
,
社会福祉
,
腫瘍
,
ベッド
,
在宅患者
,
在宅医療
,
要介護者
,
災害医学
,
緊急避難所
,
停電
,
東日本大震災
Keyword:
Beds
,
Food Services
,
Home Nursing
,
Neoplasms
,
Social Welfare
,
Disaster Medicine
,
Emergency Shelter
pp.1032-1036
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013059514
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<ポイント>・重度要介護者は電源の長期喪失が生命に関わる。早期に域外やライフラインの確保できる場所に避難させる必要がある。・要介護者や弱者を集約してフォローする避難所の設置が非常に有効であった。・要介護者への食事の提供を災害初期から考える必要がある。・悪性腫瘍終末期の患者はADLが自立している場合も多く、災害早期に積極的に支援の手を差し伸べる必要がある。・避難所から仮設住宅や親戚宅への転居など、短期間に何度か移動を強いられる。そこに関わる相談員が不可欠であった。・災害早期から、慢性期医療、在宅医療、ソーシャルワークなどの専門家がDMATとともに活動することが必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012