震災医療-来るべき日への医療者としての対応
《急性期に対応を要する病態》停電関連入院
小幡 篤
1
1坂総合病院 内科
キーワード:
入院
,
機器機能不全
,
在宅医療
,
在宅酸素療法
,
在宅人工呼吸療法
,
災害医学
,
停電
,
東日本大震災
Keyword:
Equipment Failure
,
Hospitalization
,
Disaster Medicine
pp.961-964
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013059499
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<ポイント>・東日本大震災後1ヵ月の震災に関連する入院の要因として、2割が停電であった。・停電関連入院は在宅酸素療法・在宅人工呼吸器患者や吸引器使用患者が多く、余震による停電で再入院もみられた。・暖房機器使用不能で、練炭使用による一酸化炭素中毒や転倒骨折、エアマット使用不能による褥瘡悪化などもみられた。・震災時には停電も発生し、在宅医療の患者ではさまざまな問題が生じ、管理患者以外の対応も必要となることを想定しておくことが望まれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2012