震災医療-来るべき日への医療者としての対応
《慢性期に対応を要する病態》災害時の女性への医療・生活支援
矢崎 とも子
1
1坂総合病院 内科
キーワード:
月経異常
,
性同一性
,
暴力
,
就労女性
,
女性の健康
,
保健医療サービスの必要と要求
,
災害医学
,
緊急避難所
Keyword:
Health Services Needs and Demand
,
Gender Identity
,
Menstruation Disturbances
,
Violence
,
Women, Working
,
Women's Health
,
Disaster Medicine
,
Emergency Shelter
pp.1043-1047
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013059516
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<ポイント>・災害におけるさまざまな問題を捉えるためには、ジェンダー(社会的・文化的に作られた性)の視点が大切である。・女性特有の状態やニーズに応えるためには、被災者一人一人に寄り添い、個別性、多様性に配慮した視点をもつことが重要である。・復旧・復興に女性の視点を入れることは、多様性が保障され、より安全で、すべての人が暮らしやすい社会の実現につながる。・災害に強い社会は障害者や地域年齢階層などに優しい世界を作ることで実現できる。「減災」という概念に基づいた社会の形成が求められる。・女性には月経関連疾患や膀胱炎・乳腺炎・子宮脱など、災害時にとくに配慮すべき特有の病態がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2012