いま知っておきたい! 内科最新トピックス (第2章)循環器
心房細動の抗凝固療法:薬剤をどう選択するか
鈴木 信也
1
,
山下 武志
1心臓血管研究所附属病院 循環器内科
キーワード:
Warfarin
,
抗凝固剤
,
心房細動
,
投薬計画
,
腎機能障害
,
Apixaban
,
Dabigatran
,
Rivaroxaban
,
Edoxaban
Keyword:
Rivaroxaban
,
Dabigatran
,
Anticoagulants
,
Atrial Fibrillation
,
Drug Administration Schedule
,
Warfarin
,
Renal Insufficiency
,
Apixaban
,
Edoxaban
pp.1000-1004
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016044819
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抗凝固療法開始の判断と薬剤選択のフローチャートが,日本循環器学会のガイドラインにまとめられている.このフローチャートの特徴として,(1)CHADS2スコア2点以上ではすべての抗凝固薬投与を推奨,(2)CHADS2スコア1点ではdabigatranとapixabanのみ推奨,(3)その他のリスク因子(心筋症,年齢65~74歳,血管疾患)が設定されている,(4)僧帽弁狭窄症と人工弁ではwarfarinのみ推奨,という4点があげられる.NOACを用いる場合,腎機能障害,肝機能障害,出血高リスク,脳卒中既往など,何らかのリスクを有する症例に対しては,各薬剤の特徴を考慮して投与する.
©Nankodo Co., Ltd., 2015