脳血管障害最前線 Time is brainの時代を迎えて
再発予防 抗凝固療法の適応と効果
古屋 大典
1
1埼玉医科大学 国際医療センター神経内科・脳卒中内科
キーワード:
Warfarin
,
危険因子
,
抗凝固剤
,
再発
,
歯科医療
,
心房細動
,
経口投与
,
脳虚血-一過性
,
脳梗塞
,
発生率
,
薬物相互作用
,
診療ガイドライン
,
高齢化社会
,
個体差
,
心房細動-非弁膜症性
Keyword:
Administration, Oral
,
Anticoagulants
,
Atrial Fibrillation
,
Dental Care
,
Ischemic Attack, Transient
,
Drug Interactions
,
Risk Factors
,
Recurrence
,
Warfarin
,
Incidence
,
Practice Guidelines as Topic
,
Brain Infarction
pp.896-900
発行日 2008年5月1日
Published Date 2008/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008196533
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人口の高齢化により、脳梗塞の中でもとくに心原性脳塞栓症の頻度が高くなってきた。その多くは非弁膜症性心房細動(NVAF)が原因であるため、抗凝固療法の適応例は増加した。近年、脳梗塞または一過性脳虚血発作(TIA)の予防に関するガイドラインが国内外で発表された。これらの指針では、薬物療法以外に危険因子の管理を含む内科治療が重要であると明記された。抗凝固療法に関しては、米国心臓協会からNVAFを有する脳梗塞またはTIAに対してwarfarin内服(PT-INR:2.0~3.0)が推奨された。ACC/AHA/ESCの指針において危険因子は低・中・高リスクに分類され、それぞれに推奨される治療が提示された。
©Nankodo Co., Ltd., 2008